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<福祉・ご譲渡>企業の成長と職員・利用者の未来を守るため、事業承継を決意

安齋様・市川様

東京都内で就労移行支援、就労継続支援等の事業所を複数運営する企業を経営されていた安齋 洋平 様(以下 安齋様)、市川 雄司 様(以下 市川様)は、2023年2月に、子どもから成人まで幅広い世代の成長、就労移行を全国で支援する企業に対して、株式を譲渡されました。
小学校の同級生であるお二人が障害福祉サービス事業を始められたきっかけや、今回、事業承継を決断された背景等について、安齋様、市川様にお話を伺いました。

譲渡企業

本社所在地

東京都

業態

就労移行支援、就労継続支援等

譲渡理由集客の伸び悩み、人材採用後の育成や定着に課題を感じていた
ストラクチャ

株式譲渡

 

さまざまなご縁に恵まれ、踏み出した新たなチャレンジ

ー障害福祉サービス事業を始められたきっかけや経緯について教えてください

市川様:安齋さんとともに、新たな事業展開を視野に入れていた頃、知り合いから介護・障害福祉サービス事業について紹介を受けたことがきっかけです。
安齋さんと私は小学校、中学校と同じ学校に通っていました。高校、大学はお互い別々の道に進みましたが、仲が良くプライベートはいつも一緒に過ごし、大学4年生の頃には一緒に飲食店経営も始めました。
しばらくして経営環境が厳しくなったこともあり、飲食店は第三者に承継しました。この時に初めて、事業承継を経験しました。その後、ご縁に恵まれ、障害福祉サービス事業を始めることになりました。

ー障害福祉サービス事業を開始された当時、期待されていたことや不安に感じられていたことはありましたか

安齋様:当時は障害福祉サービス事業にあまり詳しくなかったということもあってか、不安に感じていたことは特にありませんでした。当時は、新たなチャレンジに心躍る思いでした。

市川様:当時は集客も順調で、私も不安に感じていたことは特にありませんでした。
現在、就労移行支援を提供されている大手企業は複数ありますが、当時はなかったので、私たちのように新規参入する場合もハードルは低かったように感じています。だからこそ、スピーディーに前向きな意思決定ができました。さまざまなタイミングやご縁に恵まれて、新たなチャレンジに踏み出せたことは良かったと感じています。
2事業所目までは、代表が2名体制の組織だったということもあり、集客や人材のマネジメント、さらには事業拡大も期待していた通り、順調に進みました。

人材面と集客に課題を感じ、事業承継を検討

ーご譲渡を検討された理由や経緯について教えてください

市川様:譲渡を検討した理由は二点あります。
一点目は、人材採用後の育成や定着面に課題があったことです。
二点目は、集客の伸び悩みを感じていたことです。

一点目について、事業拡大に伴う人材の増員等もあり、3事業所目以降は人材マネジメントに課題を抱えるようになりました。人材の採用に苦労はなかったものの、採用後の育成や定着面では苦労を感じる場面が多く、譲渡を検討した理由の1つになりました。
例えば、職員のスキルアップや帰属意識の向上に向けた取り組み等、離職防止のための施策が後手に回ってしまっていたことや、業績と連動するような職員の評価制度の整備等にも課題を抱えていました。

二点目について、2事業所目まで集客は順調だった一方で、3事業所目は思うように進みませんでした。障害者雇用について世の中の企業が積極的な採用姿勢を見せる中、就労移行支援の価値が次第に問われはじめたことが理由です。さらには運営面のハードルも徐々に高くなったことも向かい風となり、結果的に移転に至りました。
その後、4・5事業所目には就労継続支援A型を開所しました。集客について開所当時は順調だった一方で、こちらも次第に苦労するようになりました。

企業の成長と職員・利用者を守るため、決意した事業承継

ー事業承継を決意された理由を教えていただけますか

市川様:企業のさらなる成長とこれまで私たちについてきてくれた職員や利用者のことを踏まえて、事業所数など1つでも強みが多い時期に譲渡したいと考え、CBパートナーズに相談しました。

職員が安心して働ける環境、を軸に譲受先を検討

ーCBパートナーズとの出会いについて教えていただけますか

安齋様、市川様:実は2019年頃に一度譲渡を検討したことがあり、その際にCBパートナーズに問合せたことがありました。その後、2022年頃に再度譲渡を検討した際に、改めて問合せました。問合せる前に、私たちも譲受先候補について検討を進めていましたが、他候補先も視野に検討したいと考え、今回もCBパートナーズに問合せました。結果的に、今回の譲受先とのご縁と成約までもスピーディーに対応いただけたので良かったです。

―譲受先のご印象はいかがでしたか

市川様:譲受企業の代表の方から、障害福祉サービス事業にかける熱意やエネルギーを非常に感じました。これまでの取り組みや今後の展望など、さまざまなお話を伺う中で並みならぬ情熱が伝わり、大変魅力的でした。代表の方は30代後半と若くして当該企業の株式上場まで成し遂げられた方で、アグレッシブに挑戦される姿勢や推進力など人としての魅力に加え、売上やブランディングの側面からも今後の企業の成長が見受けられる等、企業としての魅力も感じました。

―譲受先を選定されるにあたり、最も重要視されていたポイントを教えていただけますか

安齋様:残される職員にとって働きやすい環境が整っていることです。
譲渡を機に私たちは経営から離れることを想定していたため、職場の雰囲気や人柄など、社風が近く、これまでの職場環境と大差ない、職員が安心して働ける環境であることを最も重要視していました。

譲渡過程には苦労も・・・

ー譲渡を進める過程で苦労されたことはありましたか

市川様:成約に至るまでに大きなトラブルはありませんでしたが、デューデリジェンスは開示資料のボリュームやインタビュー等もあったので、なかなか大変でした。職員は、事業承継の話が進んでいることを当然知らないので、私たち2人で対応するには身体的にも精神的にもきつい時期でしたね。それ以外は、スピーディーに進みました。

―職員の皆さんへの告知も大きなトラブルなく無事に終えられたと伺いました

市川様、安齋様:まずはオンラインで告知し、その後、各事業所で職員と話したところ、当然、驚いている職員はいたものの、譲渡に対してネガティブな意見等は特に目立ちませんでした。職員の多くが譲受先に対してポジティブな印象を持っていたことが起因していると思います。

地域医療、介護、福祉の存続を叶える、事業承継という選択肢

今後の目標や展望を教えてください

安齋様:譲渡後、ご縁があり、譲受先に所属して勤務しております。今後も業界、事業の発展に寄与していきたいと考えています。一方で、将来的には介護・障害福祉サービス事業関連で再度起業したいという思いもあり、常にチャレンジする姿勢は大切にしていきたいです。

市川様:私は現在、異業種(飲食やホテル業など)で複数企業を経営しているため、まずは当該企業の成長に注力していきます。今回、事業承継という選択肢をもって、地域医療、介護、福祉を存続できたこと、さらには自分自身にとって新たなチャレンジの機会を持てたことを嬉しく思っています。

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