中規模以上のデイサービスは、地域密着型デイサービスと比べると規模の大きいデイサービスを指しますが、
M&Aの市場でも譲受候補(買手候補)が見つけやすい事業と言えます。
特に、経営者自身が現場に入っていない場合や従業員の雇用が安定しており、入れ替わりが激しすぎないような事業所は人気が高い傾向にあります。
デイサービスのM&Aによる譲渡側のメリットとしては、売却益(創業者利益)を得られることや、廃業回避によって従業員の雇用維持、利用者への影響を抑えられること、慢性的な人手不足の環境から脱却することができることが挙げられます。
デイサービスに限らず介護業界は慢性的な人手不足状態にありますが、人手不足の課題を譲受側で人材を補充してもらうことで解消されることは少なくありません。
デイサービスのM&Aによる譲受側のメリットとしては、事業をゼロから立ち上げる負担の軽減、
スケールメリットを得ることができる、新たなエリアへの進出が容易であるの、3つが挙げられます。
特にデイサービスは1事業所のみの運営ですと、なかなか利益を出しにくい業態ですが、
複数運営することによって、経営を安定させることができますし、コストの低減が図れる部分もあるため、
スケールメリットや複数運営による安定化は大きなメリットと言えます。