いつもご覧いただきありがとうございます。
最近、お客様から当社への問い合わせが増加している状況をふまえ、
本日は医療介護業界における経営視点の重要性について触れさせていただきます。
もともと医療介護業界は専門性の高い皆さまが活躍されている業界であることはご認識の通りかと思います。
医師、看護師、介護福祉士、理学療法士等々、
多岐にわたる専門職の方々がチームとなって患者さんや利用者さんにサービスを提供しています。
一方で、対人サービスや現場スキルとは少々異なる分野で資格を取得する動きが急激に増しています。
代表的なものとして、『医療経営士』や『介護福祉経営士』などの経営的な知識や資格取得などが挙げられます。
どちらも2010年代に創設された資格で、受験者数や有資格者数の違いはあれど、創設当初に比べてそのニーズは右肩上がりの傾向にあります。また、受験者は医療機関や介護施設の経営に携わるポジションの方はもちろんのこと、医師や介護福祉士、医薬品卸、製薬会社の社員など幅広い職業の方々が自身の本業+αとして習得する傾向にあるのも特徴です。
このような背景には、医療介護業界に従事される方々の危機感が反映していると私は感じています。
10年前であれば、わが国の人口や高齢者の割合を考えても、
医療介護業界は成長もしくは安定産業と明言できたかと思います。
一方、現在は社会保障費が圧迫され、診療報酬、介護報酬の改定を繰り返す中で、
医療機関や介護事業を経営される皆さまにとっては大きく環境が変化したといえるのではないでしょうか。
実際に私も10年前に、医療関係者様とお話しさせていただく際には『治療の有効性・安全性という科学的根拠』に基づくディスカッションが主軸でしたが、いつしか医薬品のフォーミュラリに代表されるように経済性という観点が大きな意味を持つようになりました。
そして、こうした流れはいわゆる経営層だけではなく、
現場で患者さんと向き合う一人一人の先生方にとっても、
経営的視点を意識した治療選択へ転換する契機になったのではないかと考えます。
さて、上記の事例は1つの流れに過ぎず、
現在は医療機関にとっても介護施設にとっても経営者だけでなく、
現場の従業員の皆さま一人一人が経営的視点を持たれているか否かがその組織を継続、
拡大していくことを左右していると言っても過言ではありません。
しかしながら、一方で、日々患者さんや利用者さんと向き合うお仕事である皆さまにとっては、
医療、介護サービスの提供に加えて経営課題を解決するための時間や人的資源の確保が容易ではないことは想像に難くありません。
もし、何かお悩みのことがありましたら、いつでも当社までお問い合わせください。