株式譲渡とは、文字通り株主が保有されている株式を譲渡することとなります。
複雑に捉えられるようですが、
譲渡対価を支払い、株式名簿の書き換えを行う事で完了するシンプルな取引になります。
今回は、株式譲渡のポイントを3点ご紹介いたします。
様々な大事なポイントがありますが、今回は以下3点に限って解説して参ります。
①100%の株式を譲渡することで、今後一切の対象会社に関わる義務や権利・責任が買い手に移行する
100%の株式を譲渡することによって、対象会社に関連する義務や権利、責任(一部は除きますが)が買い手企業に引き継がれます。
具体的には、会社が保有されている資産や負債、各種契約、過去の訴訟トラブル等様々です。
②事業譲渡に比べて税務面でのメリットが大きい
株式等の譲渡所得による申告分離課税の税率は合計で20.315%となります。
また、状況によっては譲渡対価の一部を役員退職金とすることで、更に、(事業譲渡等と比較をして)税務面のメリットを享受することができます。
③デューデリジェンス(買収監査)が必ず行われる。
一方買い手企業からすると、多額の譲渡対価を支払った上で、対象会社の権利や義務、責任を引き継ぐわけですから、対象会社の全てをチェックした上で買収をしたいという姿勢は当然のものです。そのため、必ずデューデリジェンス(買収監査)を行います。
対象会社の規模や状況によっては異なりますが、基本的には買い手企業側の弁護士や税理士等の専門家に各種書類を確認して頂き、売主様にヒアリングを実施されます。
売主様からすると、準備が大変で且つ今まで育てられてきた対象会社の様々な事を根掘り葉掘り聞かれる訳で、決して気持ちの良いものでありませんが、真摯に対応していくことが求められます。
以上3点を簡単ではありますが、解説させていただきました。
大事な会社の株式を譲渡することは、
一生に一度のご経験になる事がほとんどかと思います。
まずは匿名のご相談でも結構です。是非お問い合わせください。