ここ最近ではありますが、デイサービス事業の譲渡相談をよく受けます。
確かに私たちの周りにはデイサービスが多く存在しており、
数年前に比べるといたるところで見かけます。
どうして、ここ最近で譲渡相談が増えたのでしょうか。
介護報酬改定の影響が大きいと考えられますが、
それ以外にも、サービスの多様化やデイサービス自体の数の増加、介護職員の採用難等、多くの理由が複合的に合わさっていると思います。
しかし、デイサービス自体は、
今後も必要になる事業であると考えています。
我々働き手の世代にとって、
「共働き」は当たり前になってきており、
デイサービスのように、一時的に要介護者を預けることのできる場所がなければ、私達の生活や仕事に大きな影響を与えてしまうからです。
多くの介護事業者様も、
私と同じような意見をお持ちではないでしょうか。
では、これからデイサービスはどのようになってくるのでしょうか。
恐らく、「選択と集中」、「大規模化」がキーワードになるでしょう。
「選択と集中」についてはおおよそ予想がつくかと思います。
残念ながら、私たちの周りにあるデイサービスのすべてがうまくいっているわけではありません。
“増えすぎた”と表現されるほど、施設数は増加しましたが、
これからは少しずつ減少していくことになるでしょう。
“淘汰”という言葉はあまり良い意味を持たず、
アドバイザーとして使いにくい言葉ではありますが、
介護事業・デイサービスの業界再編成の波という淘汰がやってくるでしょう。
続いて「大規模化」というキーワードですが、
これは多くの買手様からの買収に関する条件であったり、
今後の介護事業について伺った際のお話から読み取ることができます。
私達は、買手様とお話しする際に、
買収意向について細かな条件をお伺いします。
デイサービスであれば
「売上」「赤字 or 黒字」「定員」
といったところでおおよその線引きが可能です。
この「定員」というところに焦点を当てると、
多くの買手様が
「定員は30名以上のところでないと検討しない」
としています。
定員の話を深掘りしていくと
「定員は30名以上で、または敷地的に定員増加の余裕がある」
「将来的に50名規模位にしないとやっていけなくなるだろう」
といった意見を頂きます。
今後のデイサービスの展望は決して暗いものではありませんが、
より資本的にも人材的にも余裕がないと残っていけなくなると、
買い手様を中心に考えられ始めている証拠ではないでしょうか。
大規模化を目指すとしても、
資本と人材を一気に増やすことは出来ません。
根本的な労働人口の減少、
特に介護職員の採用難やなり手の減少は社会問題になっています。
現在の売上で見える資本の増加は、
そこまで大きなものではないはずです。
一から始めようと思えばもちろん
「時間」も多く消費してしまいます。
だからこそ選択肢としての「M&A」だと考えています。
譲り受ける側からすれば、
コスト面と人材面を一気に解決することが出来ます。
これは譲るほうも同じことが言えます。
「利用者や従業員はどうすればいいのだろうか」
「ランニングコスト的に厳しいかもしれない」
そういった課題の解決の糸口になります。
また、私達は多くの事業者様・経営者様とお会いさせて頂き、
さまざまな状況の事業の譲渡のご相談に携わらせて頂いております。
そのため、業界や会社がどのような状況にあるのか、
相場感や事業の存続の意思や業界の将来性、
等の様々な視点から、「今譲るべきなのか」を判断することが出来ます。
一人で考えることももちろん大切ですが、
一生に一度あるかどうかのイベントになります。
迷ってしまうのは当然だと私達は考えています。
そんな時は我々CBパートナーズのアドバイザーにご相談ください。
全力で、”最善の未来づくり”をサポートさせていてだきます。