前回のコラム(M&Aのタイミング)では、縁とタイミングについて触れ、
タイミングが合わなければ良縁と巡り会っても成約しづらいとお話いたしました。
今回はそのタイミングについて、もう少し掘り下げてみます。
M&Aのタイミングとは、人それぞれであり決まった正解はございません。
たとえば、病気になったとき、子供が継がないと明言したとき、
経営の厳しさに心が折れたとき、等々があります。
しかしながら、同じような状況になっても譲渡を決断する経営者様もいらっしゃれば、
そうしない経営者様もいます。
一概には言えませんが、譲渡を決めた経営者様の中には「諦め」が存在しているように見えます。
何かを決断することは、同時に何かを捨てることを意味します。
諦めがなければ捨てられないもの、それが自分の会社なのかもしれない、
と思うこの頃です。