介護施設

成功する介護事業者の共通点

成功する介護事業経営者

日々、介護事業を経営する社長様との面談で
いわゆる成功する経営者の共通点を自分なりに
導き出してみましたので、本日はその一部を
皆様のご参考までに記してみたく思います。

◆外国人労働者の採用

直近でもニュースを騒がしている外国人技能実習生を
はじめとして、外国人雇用が少しづつ浸透しています。
これには賛否両論あるのも事実だと認識していますが、
成功する経営者はおしなべて外国人を採用しています。

人材難に背に腹は代えられぬという側面もありますが、
それ以上に感じるのは、成功する経営者の素質として
新しいものを積極的に取り入れる姿勢を持つ方が多い
ことも、その背景にあるのではと最近は感じています。

また、世間一般では日本人労働者と比べてどこまで
遜色なくやれるかという懐疑的な見方をされがちですが
むしろ日本人以上に力を発揮させているような現場も
実際に私自身、多く見聞きしている状況でもあります。

◆給与水準を他より先に上げる

人件費はここ数年、高止まりの傾向を見せている中で
とりわけ介護事業における新規採用の難易度の高まり、
離職率の増加には歯止めが効かない状況に思われます。
最低賃金も年ごとに上がっている中で先に申し上げた
外国人雇用もそれに対する一つの手法ではあるでしょう。

その上で、給与水準を他と比べどの水準に置くかという
問題は極めて重要です。介護は売上に占める人件費率が
高い業種ですから、給与はシビアに決めざるを得ません。

その点、成功する経営者は給与を率先して上げています。
余裕ある会社だから給与も上げられているのが現実では
ないか、と当初は私も感じていたのですが、
苦戦している事業所の決算書を全て追っていくと同様に
給与水準は明らかにここ数年で増加しているのが事実でした。

結局はどの会社も人件費の上昇トレンドの波には逆らえず、
であればいっそのこと、他社よりも先に給与水準を上げる
ことでより優秀な人材を確保してしまった方が得策です。

◆事業の切り離しを迷わない

過去に運営する事業の一部(あるいは全部)を
危険な領域に入る前に、より効率的に運営できる買手様に
迷わず譲渡する事例が多いのも成功する経営者の共通点です。
株式投資には損切りという表現がありますが、
会社経営にも同様に損切りは必要だというのが持論です。

もちろん簡単な決断ではないので “迷わず” という表現が
適切かは分かりませんし、実際には迷われるはずですが
私から見る分には本当に迷わず即決している印象です。

結果、得られた譲渡資金をもとに新たな事業分野に投入し
譲渡する前よりも法人規模が大きくなる事例も多いです。
事業の譲渡すらも即断する覚悟が必要な時代のようです。

以上が、介護事業で成功する経営者の共通点の一例です。
私の主観ではあるのですが、今回書き切れなかった共通点
については次回コラムにて書く機会があればと思います。

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