公務員や損保ジャパンの職員が介護事業に配置転換、
というニュースを目にしました。
それだけ介護業界は人材不足なのですが、私が気になったのは
“介護事業への配置転換の辞令を通達された人は、それを素直に喜べるのだろうか”
ということです。
一般的に介護業界は、
きつい・待遇が良くない業界と思われています。
私はこの業界に携わる身として、何とかしてこの見方を払拭していきたいと思っています。
介護業界のイメージを変えられたら面白く、どうやったら変えられるのだろうと思索に耽ったりすることもあります。
では変えるために何が必要なのでしょうか。
それは「職員の待遇の向上」と「尊敬される職業としての認知」の2つが必要なのではないかと考えています。
根本的な問題は労働生産性を上げることです。
一人当たりの労働生産性が上がれば、それにより給与を多く捻出することができるようになり、必然的に待遇が向上します。
さらに、生産性を上げるためには技術や知識が必要になるので、世の中で尊敬される職業に近づくのではないでしょうか。
この問題は、この業界の経営者であれば普通に考えていることであり、むしろどうすれば高生産性を実現できるのかに頭を悩ましている方が多い印象を受けます。
ロボットを含めてITの活用が進んでいることはそれを証明していると言えます。
多くの中小企業にとってこのような革新的な技術を開発又は導入することは容易ではありませんが、あまり知られていないのが、M&Aを活用することで規模や業態を拡大していくことで生産性を上げることができるということです。
とは言いつつも、介護業界の特殊性から生産性のみを追及すればよいわけでもなく、それがこの業界の難しさであり、且つ奥深い所以でもあるのではないかなと思うこの頃です。