M&A仲介会社とは、会社や事業の譲渡を検討する際、
買手を探し、マッチングさせることをサポートする会社をいいます。
現在、M&A市場の活況に伴い、東証一部上場の大手3社を筆頭に、
多くの仲介会社が参入してきている状況です。
経営者の皆様の元には一度はFAXやDM、
お電話などが来たことがあるのではないでしょうか。
また、M&A仲介会社だけでなく、銀行や証券会社などの金融機関、
中小企業に関しては商工会議所も仲介業務の機能を有しています。
そんな多種多様な会社が存在する中で、
会社や事業の譲渡という一生に一度の決断を託すべき仲介会社は、
何を基準に選べば良いでしょうか。
先に述べたとおり、多くの仲介会社が存在していますが、それぞれ得意分野が異なります。
主な選択基準を5点、挙げていきます。
①業界、業種の専門性
どの仲介会社でも業界の知識、経験は偏ります。
たとえば当社では医療機関、介護施設など医療・介護分野を専門にしており、
他社では建築業界に特化しているなどそれぞれ強み、弱みがあります。
業界を満遍なく扱っている会社では、異業種による買手が見つかるといったメリットもあります。
どんな買手を見つけたいか、またどれだけ経験値やノウハウがあるかが円滑なM&A推進に繋がります。
②扱う規模の違い
M&Aは、上場企業のような規模の大きな会社が成長戦略として選ばれることも、
中小企業の事業承継の選択肢として選ばれることもあります。
仲介として、規模の違いによってそれぞれ担う役割や仕事が異なり、
そのノウハウはM&Aをスムーズに進める上で非常に重要です。
③買手企業とのマッチング能力
売主の立場で考えるといかに良い買手にめぐり合えるかが肝要です。
基本的に、多くの買手候補との接点を持っていることが仲介としての強みになり、
かつ限られた時間での譲渡案件の場合は、
いかに最適な買手をピックアップしてくれるかが重要となります。
そこは、担当アドバイザーの力量によるところも大きいことも事実です。
また、買手企業とのアプローチ方法が各社で異なるため、
そこも選択基準に入れるとより良い買手が見つかる可能性が高まるでしょう。
④情報を扱う信頼性
M&Aは「秘密保持に始まり秘密保持に終わる」とも言われており、
とにかく情報を厳格に扱うことが求められます。
仮に譲渡をまだ決断しきれていない状況で情報が漏れてしまった場合、
その事業に与える影響は絶大で、多くの損害をもたらす可能性があります。
そのため、仲介会社だけでなく、担当アドバイザーの信頼性もしっかり見極める必要があります。
⑤仲介手数料
手数料の料金体系も検討すべきポイントです。
手数料の内訳として
●相談料
●着手金
●中間手数料
●月額報酬(リテイナーフィー)
●成功報酬
●最低報酬
といったものが挙げられます。
会社によって着手金が無料になったり、完全成功報酬のみ請求する法人もあります。
例えばM&Aが長期に渡ると想定された場合は、月額報酬制を採用していない法人が適切です。
また、売手企業からは手数料を請求しない会社もあります。
一見、手数料無料の方が良いと考えれられますが、
一部の仲介は売手から手数料を取らず、買手の意向に比重を置いてしまい、
仲介としてのバランスを崩すということもあり、そのリスクは考慮すべきです。
以上、主な選択肢を述べさせて頂きましたがいかがでしょうか。
会社として選択することも大事ですが、やはりアドバイザーとのフィーリングも、
満足のいくM&A成立には欠かせません。
M&Aは初めてのことで不安になることも多いものです。
決して無理にM&Aを勧めることもいたしませんので、
少しでもお困りのことなどございましたら、
遠慮なく弊社アドバイザーにご相談いただけますと幸いです。