体育大学卒業後、社会人対象の人材教育会社に入職。キャリアアドバイザーとして従事する中で、人の人生に係わる仕事に興味を持ち、キャリアブレイン(=現CBホールディングス)に転職。採用を中心としたコンサルティング業務の経験を積む中で、医療・介護業界の経営者より事業承継の相談を受けることが増え、後継者探しのお手伝いをするようになったことから、CBパートナーズにてM&A、事業承継のアドバイザーとしての業務に携わり、西日本での介護福祉事業部を立ち上げ、今に至る。
役職 | ディレクター | 担当エリア | 西日本全域 |
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担当部門 | 医療事業 | 座右の銘 | 人生最大の冒険は生き方を変えること |
M&Aや事業承継を進めるにあたり、様々な弊害や乗り越えないといけない課題と遭遇します。それは、人のことや店舗の運営のことなど、譲渡相談が100件あると、100件とも違う課題です。課題の解決には、2つの要素が必要です。
1つ目は「発想力」です。課題をどのような方法で、誰がいつ解決するか。一つの視点で解決できることは少なく、多角的な視点で課題を捉えることで解決策を見出すことができます。実際に行った事例でも、全部の譲渡が叶わない場合に、様々な手法で解決しました。
また、上記のように課題解決をする中で大事なもう1つの要素は「胆力」です。一筋縄ではいかない交渉ごとは沢山あり、時には諦めず、しぶとく対応することが一番の課題解決方法な場合もあります。
私は、理系出身の体育学部卒という人とは変わった経歴を持ってして、上記のような2つの要素をフル回転させることを心がけております。
M&A、事業承継を行うということは、オーナー様が長年築き上げ、育て上げてきたものを手放すことになります。そういった意味では、どの案件も思い出に残っており、一つに絞りきれない。ということが本音です。
その中でも印象に残った案件は、門前の医療機関にM&Aの承諾が得られず、一度頓挫した譲渡案件です。元々、前のオーナーから譲受で売主様がスタートした店舗でした。前オーナーの運営に比べ、引き受けられた後の売主様の運営について、門前医療機関の院長先生が気に入っていたところでの売主様からの譲渡相談だったため、院長先生としては譲渡に反対をされた。という経緯です。とはいえ、薬剤師の退職が控えた当該店舗では、譲渡をせざるを得ない状況でした。
そこで取った方法として、売主様と買主様でジョイントベンチャーを作り、その会社で当該店舗を運営するという方法です。売主様と買主様で協力して、当該店舗を運営するため、院長先生の承諾を得ることができました。大きな副産物としまして、売主様と買主様との相性が良く、現在でも協力して事業を行っていることです。
M&A、事業承継の話から、共同事業に話が盛り上がる場面に関わることができ、枠にとらわれない経営について良い経験になった案件でした。