介護サービスは、全26種類54サービスからなり、それらは「入居系」「訪問系」「通所系」「居宅系」のいずれかに分類することができます。
そのなかでも、介護業界のM&Aにおいて、譲受ニーズの高い事業と低い事業があります。
今回はその点について、お伝えいたします。
介護業界のM&Aにおいては、営業利益をベースに補正したEBITDAという指標にマルチプルを乗じた額を1~7倍を事業の評価額とするケ-スが多いですが、提供しているサービスにより、倍率は異なります。
仮にEBITDAが同水準であってもニーズが高い事業の評価額は高くなり、ニーズの低い事業は低くなる傾向にあります。
※ここでいうニーズとは譲受企業目線でのニーズを指します。
CBパートナーズがお問合せいただくなかで、譲受ニーズの高い事業から分類順で並べると下記のようになります。
※規模によって異なる場合があります。
入居系>訪問系>通所系>居宅系
入居系のなかでも、
は譲受ニーズの高い企業が多い傾向にあります。
譲受ニーズが高い理由として、行政毎に総量規制があり、
という2点があげられます。
訪問系では、「訪問看護」の譲受ニーズが群を抜いて高くなっています。
在宅での医療ニーズが高まるなかでの需要の高まっており、利益率も高くなります。
(利用者様の平均的な医療度によって異なります。)
一方、看護師の採用が難しいため、展開に苦戦されている企業が多いことが要因です。
「コロナによるダメージを受けている通所系サービスや
単独での利益追求が難しい居宅系サービスは価値がつかないのか」
という疑問が生じますが、決してそのようなことはありません。
なぜなら、事業所ごとの特質は当然異なりますし、「エリア」「タイミング」などといった要素も加わるため、必ずしも譲受ニーズだけが、事業価値に影響を与えるわけではないからです。
自社の事業価値にご興味をお持ちであれば、是非一度当社までお問い合わせください。
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